米軍Xバンド・レーダー

1. 米軍Ⅹバンド・レーダーの受入れを巡る「安全・安心の確保」に渾身・全力!!‐住民生活の安全・安心確保とともに日本の安全と平和の実現に貢献へ‐
「米軍Ⅹバンド・レーダー」の最優先配備先に本市の空自経ケ岬分屯基地隣接地を!と防衛省(金澤事務次官)から申入れ!
  • 25年2月26日、防衛省の金澤事務次官はじめ幹部8人が市役所を訪れ、経ケ岬分屯基地隣接地を米軍のⅩバンド・レーダー(TPY-2・レーダー)の最優先配備先に申入れを受ける。佐藤防衛大臣政務官も市議会で説明。

 

申入れを受け、「住民の安全・安心」について全市をあげて視察や住民説明会を真剣に重ねながら、京都府とも連携して詳細に検証!
  • 25年2月末に申入れを受けて以来、袖志区、尾和区、宇川地域、丹後町の地元の皆さん、市議会はじめ全市をあげて、住民の皆さんの安全・安心の確保が大前提との立場から、受入れ表明までだけでも 6ヶ月以上にわたり、国等による15回をこえる説明会、視察、文書による質疑応答など、様々な検証と確認を実施。
  • 8月には、住民の安全・安心を確保するための条件を整理した上で、山田府知事とともに詰めの協議を重ねる。

 

検証結果を踏まえ、山田府知事とともに小野寺防衛大臣に「真摯かつ万全な対応」を強く要請し、万全な対応を確認!
  • 25年9月10日、中山市長は山田府知事とともに小野寺防衛大臣を訪問し、中山市長からは小野寺大臣に、事件・事故防止、生活、産業への影響対策、日米地位協定のあり方等の改善努力など、10条件の明文化した要請書を手交。大臣から政府として真摯で責任ある対応を確認。

 

政府からの要請を受け止め、京都府と連携して、必要な協力を総合的に判断!!
  • 25年9月19日、中山市長が記者会見を行い、「京都府との一体的な協力と連携をいただきながら、ご要請を受け止め、必要な協力を行う」旨表明。山田府知事も、同日、府議会の中で受け入れ表明を行う。

 

建設工事に着手。住民代表等が参加する「安全・安心対策連絡会」が発足。また、着任した米軍オルブライト司令官に「真摯かつ万全で主体的な対策の徹底」を早速に要望・確認!
  • 市に「基地対策室」、防衛省や府に「現地対策室」等、府警の「丹後町警備派出所」も設置など、安全・安心の確保のための体制を整備。また、地域の住民代表も参加する「安全安心連絡会」も発足させ、定期的に意見や情報交換。オルブライト司令官も要請に応え「安全・安心対策にしっかりと取り組む」と明言。

 

「米軍経ケ岬通信所」が発足。レーダーの本格的運用開始!また、騒音対策、事故防止等を引き続き強く要請。改善策進む!
  • 25年10月22日、米国陸軍第14ミサイル防衛中隊、通称「経ケ岬通信所」が、原田防衛大臣政務官、中山市長、地元関係者はじめ招かれ発足。12月26日から本格運用開始。
  • 発電機からの騒音対策、交通事故防止を強く要請するとともに、環境影響調査を実施。商用電力への早期切替え準備、運転講習の推進など改善策進む。

 

「同じまちに住む生活者仲間」として、今後とも「安全・安心まちづくり」を一緒になって推進!
  • 米軍関係者160人(最大時)の皆さんは本市の「同じまちに住む生活者仲間」。仲間の生活者同士、互いに快適に、喜んで住むことができるよう、地域行事への参加、各種ボランティアの企画・実施など「安全・安心まちづくり」を積極的に進めていこう、と中山市長から伝達

 

TPY‐2レーダー配備要請への協力及びこれを巡る経過、考え方について

平成25年9月19日
京丹後市長 中山 泰

  • 本年2月26日、防衛省から申し入れのありました、在日米軍TPY‐2レーダー(Xバンドレーダー)の本市経ケ 岬地域(航空自衛隊第35警戒隊に隣接)への受け入れについては、全市をあげて真剣な検討を重ねた結果、住民生活における様々な安全や安心の確保のうえで 欠かせない条件(別紙)を取りまとめ、さる9月10日、京都府山田知事とともに小野寺防衛大臣を訪問しました。
  • 防衛大臣に対しましては、知事とともにこれら条件の確実な対応の確認を求め、席上、大臣から政府として真摯で責 任ある対応の確認を得たところです。京丹後市としては、住民生活の様々な安全や安心の確保に欠かせない条件を附して、それが確実に実行される前提のうえ で、京都府との一体的なご協力とご連携をいただきながら、政府からのご要請を受け止め、必要な協力を行うことと総合的に判断をいたしました。
    まずはこの間、検証等の過程で多大なご負担、ご腐心等をいただきました、直接の地元区であります袖志区、尾和区はもとより下宇川・宇川の各区民、丹後町や京丹後市民はじめ市内外の住民、関係者の皆様に、心から謝意を申し上げます。
  • 経過としましては、申し入れを受けて以来、日本の防衛、わが国と国民全体の安全と安心に対する我々の地域として の貢献のあり方が真剣に問われている、ということはしっかりと受け止めながら、同時にその大前提として、自治体として、住民の皆さんの様々な安全と安心の 確実な確保、これが第一に不可欠であるという立場から、この間、本地域の実情に即して、6カ月以上にわたり、防衛省等による15回をこえる説明会、市議会 での多くの御議論、車力基地・先行事例視察、文書による質疑応答などをはじめ、全市をあげて、様々な検証と確認を真剣に行ってきました。
  • その結果、依然、住民はじめ域内外の関係者の皆さんの中に懸念や反対のお声、ご指摘もある中では、自治体として は苦渋の判断でありますが、この間の本市・京都府はじめ各般にわたる様々な検証等の結果を総合的に踏まえ、同時に、住民の皆さんの安全や安心の確保のため に今後担保・履行していただくべき条件が確実に実行される前提の上で、政府のご要請をしっかりと受け止めるべきと判断しました。
  • すなわち、申し上げるまでもなく、私たち日本の各地域は、同じ日本の国の一員として全国の各地各地がそれぞれの 地域の特色を活かして、あらゆる分野、局面において、目にふれにくい部分を含めて様々につながり合い、互いに支え合い、協力をし合い、高め合い、いろいろ な機能と負担を分かち合って、国と地域の発展を支え、貢献をしています。
  • そのような中、今回のご要請は、わが国の責任ある政府当局から国の防衛、国の安全、安心という大きな国益が真剣 に問われています。とすれば、住民の皆さんの各般に及ぶ安全や安心がしっかりと確保されるなら、それを確実に現実とする中で、同じこの国の地域の一員とし て、このために必要な負担を分かち合い、いささかなりともできる貢献はやっていくという姿勢が大切であることは、自ずと道理であります。
  • それゆえにも、他方では、わが国の安全の確保を前提としながら、全国を通じた必要な負担の全体それ自体について その軽減に向けた努力も絶えず願うものです。即ち、現在、日本の安全と安全保障のため、沖縄はじめ13の都道府県で米軍の専用施設等が展開されています が、政府として、わが国の安全の確保を確実に図りながら、その前提の上で、様々な住民不安や懸念の解消、住民負担の軽減に向けた在日米軍施設全体のあり 方、日米地位協定の真摯・適切で絶えざる改善の努力を真剣にお願いするものです。
  • そして、心から願いますのは、住民の皆さんの安全安心の確実な確保とともに、わが国の平和の一層の実現であります。

 もちろん、今回の施設は軍事施設であり、当然、様々な緊張と負担を伴うものですが、心からの祈りも込めて申し上げれば、この施設がわが国への攻撃を探 知・防御する機能をもつことにより、危険な攻撃を未然に抑止し、これを押しとどめ、ひいては、決してあってはならないいかなる戦争等をも防ぎ、これに決し て至らせない・万一の衝動を抑止することに、より一層資する施設であり、その意味で、いわば平和と平和の守りへの真摯な願いが込められている施設でもあり ます。
 今回、このようなレーダー配備を通じ、わが国への攻撃の抑止力の向上とともに、その上に国際社会に対する真剣で適切、積極的で継続的な外交努力が主導し て重ねられ相まって、わが国の真の平和と泰平の一層の実現が図られますよう、心から祈念と期待をします。

 住民の皆さんの安全安心の確保という自治と政治の原点にある大義とともに、私たちも等しく恩恵を享受する平和実現への貢献というこの尊い大義のゆえに、 この間、全市をあげて、苦渋の中にも真剣真摯な検証と検討の努力を捧げてきました。わが国の平和のますますの実現を真摯に願い、その実現とともに、自治体 としては第一に不可欠であります住民の皆さんの安全安心の確保が確実に必ず図られますこと、関係機関の皆さんとともに、誠心誠意、全力を挙げて取り組んで まいります。